短観にみる物品賃貸業について

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日銀短観によるリース業の業況

9月に発表された日銀短観から、今後の物品賃貸業の業況を予測したいと思います。非製造業に分類される物品賃貸業は、概ね生活に資するような品物のリースやレンタルから、機械などの大型製造物品のリースに軸足を移して久しくなっています。そのため、近年では製造業の設備投資のいかんによって、その業績も大きく影響を受けるという構図が鮮明になってきています。そのように考えると、短観から製造業の設備投資の意欲を読み取ると、大企業においては引き続き設備投資の意欲は旺盛にみられるものの、国内においては設備の老朽化に伴う改廃などに伴う需要にとどまり、新規工場建設などの積極姿勢は見られない模様です。中小企業においては、円安による輸入品や原料などのコスト高の影響を受けて減収減益の予想です。設備投資も抑制されるように思われます。物品賃貸業の業績は大企業製造業の設備投資需要に影響されることが、今まで以上に鮮明になっていくと思われます。